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はじめに
私の人生の転換期をいくつか挙げるのであれば、アニメカードキャプターさくらクリアカード編第9話の視聴前と視聴後に分けられる。
『カードキャプターさくら』というビッグタイトルの続編ということで、世間から大いに期待されていた今作だが、旧作という高いハードルは超えることができないであろうという予想、自分の中でそれは的中してしまった。
目的が不明瞭な上に展開が遅い原作、一向に言及されない凍結されたさくらカード、正直満足のいく構成とは思えなかった。
しかし、しかしだ。
本日放送された『第9話 さくらのドキドキ水族館』はどうだろうか。原作では別人の如く落ち着き払ってしまった李小狼も、今回は最愛の人とのデートにおいて、旧作同様、年相応の反応を見せた。
他にも『螺旋』との戦闘、原作では植物園での対峙だったが、今回のアニメでは、旧作にてウォーティーと対峙した水族館がチョイスされた。更に原作では未だに実現していない、小狼と桃矢の邂逅、水族館でのトラブルもウォーティー戦同様、新作の脚本に、旧作の脚本の内容を巧妙に絡めてきた。
まさに新旧の調和である。
そして『螺旋』の力の解放により、押し寄せる大量の水槽の水、飲み込まれてしまうさくら。ここで彼女をいち早く救ったのは、兄の桃矢ではなく、恋人の小狼であった。何よりも妹の身を優先する桃矢が、水の退避を優先したのである。
実に冷静で的確な判断だが、彼が最愛の妹の安否より、この対応を優先できたのは何故だろうか。私は、桃矢が「コイツであればさくらを救ってくれる」と判断したのだと確信している。自分の最愛の妹をかっさらおうとしている憎き男を、信頼したのだと確信している。
これは作品の進化である。
この様に「新旧の調和」と「作品の進化」、私は今日『クリアカード編』の真の魅力、そして未知の可能性をまざまざと思い知らされた。

そして満を持して登場したのは、ウォーティー戦をオマージュしたバトルコスチュームだ。
正直この後のことは、興奮しすぎて記憶がない。
彼女の可憐さと美貌が、私の脳をオーバーフローさせてしまったのである。この記事の執筆後、食後、入浴後、就寝前に再度視聴しなおそうと思う。
さて、改めて声を大にして言うが、クリアカード編第9話「さくらのドキドキ水族館」は神回だった。
デート中、男としての成長を見せた小狼、『透過』『引力』『飛翔』の新カードを惜しみなく使うさくら、原作を旧アニメ仕様にアレンジした脚本、その他数多の魅力的な要素が、この1話に詰め込まれているのだ。
この勢いで、本作品がより盛り上がることに期待したい。
全体を通しての感想
あ、すごく面白かったです。
それではまた次回!コメントは『ともよちゃんねる2.2』まで!
