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【感想】呪術廻戦15巻を読んで感情が無為転変しました

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 最新15巻読みましたー!

 

渋谷事変編のクライマックス、と言っていいのでしょうか…?

 

虎杖サイド、及び夏油サイドの主要キャラクターが続々と倒れていく中、いよいよ虎杖と真人の因縁に終止符が打たれるとか打たれないとか、そんなお話でした。

 

戦闘メインで進む当巻でしたが、主人公の虎杖が呪術師と確立した巻でもあった気がします。

 

以下簡単な感想です。

 

野薔薇ちゃん退場

前の巻からなんとなく予感しておりましたが、野薔薇ちゃんが真人の必殺攻撃を受けてしまいました…

 

(不謹慎ながらも異形の者に変えられなかったのが良かったと思ってしまった…)

 

攻撃直後に語られた野薔薇ちゃんの過去。田舎の学校で猛威を振るう彼女の傍若無人っぷりと、それでいて彼女にとってのキーマンとのエピソードが語られました。

 

そのキーマンこそ、彼女のお姉さんポジションの沙織ちゃん。かつて野薔薇ちゃんの回想に何度か登場した人物でしたが、意外とのびのびと社会人をやっていることが明らかになりました。

 

同僚と校了日云々と話していたので、出版関係のお仕事?

 

これ、個人的に本当に嬉しかったポイントです。

 

排他的なコミュニティでの執拗な嫌がらせで心を病んでしまっていた→呪い云々に繋がってくる大々的な展開かと予想しておりましたが、

 

当の彼女は東京でさばさばしていて、多忙ながらも社会人として、”普通の人間”として”普通の生活”を送っていたことが嬉しかったです。

 

続いて野薔薇ちゃんは、以下の様な言葉を引き合いに出して、元々住んでいた村の人間を非難しておりました。

 

「おかしい奴の声は大きくて自分以外の全てに思える」

「土足で他人の人生を踏みにじるもの」

 

彼女の周りに空席がたくさんある描写が続き、その後高専のメンバー、元同級生のふみちゃんが席に座っている描写がありました。

 

この件に関して、私は田舎がどうこうなんて極論は好きではありません。

 

閉鎖的な環境ゆえに凝り固まった価値観があり、それに伴って外部からきた人間に対する対応が冷たいー

 

確かに田舎の方が顕著に現れる特性かもしれませんが、残念ながら田舎だろうが都会だろうがそんな冷たい人たちはどこにでもいるんですよね…

 

心優しい人もたくさんいた地域だったろうに、一部の心無い大人たちのせいで、野薔薇ちゃんが忌み嫌う土地となったしまった”田舎”でした。

 

とまあ心虚しい描写でしたが、高専の先生や同期のメンバー、先輩等、野薔薇ちゃんの心の中に用意された席に座る人が増えて、そこは救われたんだなぁとしみじみしました。

 

かーらーのー「悪くなかった」という人生を締めくくるかのような発言。

 

達観しすぎだよ高校一年生…!

 

京都高専の新田くんの術式で”過去のダメージは悪化しない”処置を受けたので、真人の攻撃によって即死したのでなければまだ助かる見込みはあります。(脳に近い位置に喰らったので、何らかの後遺症は残るかもですが…)

 

ただ、ここまで処置内容を明かしておいて、「やっぱり死んでしまいました」の展開はないと思うので、いずれまた元気な姿を見せてくれるでしょう。

 

絶対そうですって(震え声)

 

真人は嫌いだけど"黒閃"の発動はアツい

本当にいい加減にしろよお前…

 

もう本当に、この真人というキャラクターへの不快感が半端ない。

 

まあ読者にそう思われている時点で忌み嫌われる呪霊として完成されているものとも言えるし、作者の思惑通りなのかも…?

 

漏瑚という呪霊は仲間想いで、目的達成のためには勝ち目のない(であろう)相手ともやり合おうとする姿勢を見せており、個人的に好きなキャラクターなのですが、

 

コイツだけは本当に無理だー。。。

 

宿儺にはビビりまくっている一方で、自分が勝てそうな虎杖やナナミンには強気でイキる中学生ムーブメントがただただ嫌い。

 

ただ、

 

黒閃を決めた展開はアツい!!

 

この主人公サイドの必殺技を軽々と決めた感と、

 

作者の「味方サイドしか使えないと思っただろ!?残念!敵でも条件が揃えば使えるよーん!!!」感が悔しくて、そして面白かったです。

 

しかも黒閃を成功させた者は”呪力の核心に触れる”ため強くなるという、

 

まさかの敵キャラが戦闘中に強化されるという展開にもわくわくしました。

 

てか虎杖の黒閃何発喰らってんだ…何でそんな元気なんだ…花御ならともかく… 

 

虎杖東堂コンビはもアツい

やっぱり戦闘はこのコンビですね。

 

五条先生お墨付きの相性の良さ。改めて東堂さんの不義遊戯(ブギウギ)は、他人と組んだ時にこそ本領が発揮される術式だと思いました。

 

ただその入れ替わりの特性ゆえ、集中しないと読者も置いていかれそうになるという…

 

そして意外と知的なのも良いですよね。笑

フリーザ様も驚きの53万のIQにより、敵の技の特性や状況を瞬時に判断して対抗していきます。

 

が、

 

が、

 

今流行りの”0.2秒間の領域展開”により、左手を失ってしまいました…

 

これも今流行りの簡易領域でなんとか防ぐのですが、彼の術式のトリガーとなる手のひらを失ってしまいました。

 

直後の東堂の表情が…もう…

 

そして2発目の真人の黒閃…

 

そしてロケットペンダントには高田ちゃんと虎杖の写真が…

 

いやもう情報量が無領空処wwwwww

 

高田ちゃんは分かるけど虎杖もか。

 

ってかどうやってその写真を入手したんだ…

 

からの残りの右手と真人の手を使っての術式発動。自分の手じゃなくてもできるんですね。

 

ここで実質リタイアとなった東堂さんですが、最後の最後にやってくれました。

 

腕なんて飾りさ

拍手とは

魂の喝采!!

呪術廻戦 第15巻より引用

 

かつて「祈りとは心の所作、腕なんて飾りさ」と言い放った伝説のハンターがおりましたが、ここに来て東堂さんがその発言をリスペクト?、魂の叫びが炸裂しました!!

 

いやこれはかっこよすぎる。

 

このシーンの何が粋かって、満身創痍ながらこんな堂々と出て来て、こんな伝説のセリフを履いて、それが全部ブラフだったということ!!

 

直後の「俺の術式はもう死んでいる」という発言と切ない表情を見せながら、ブラザー虎杖への最大かつ最高のアシストを決めてみせました。

 

これは15巻で一番萌えた燃えた展開でした。

 

別作品をリスペクトした描写ながらオリジナリティを貫いた芥見先生に脱帽です。

 

呪術師・虎杖の確立

真人を”祓う”のではなく”●す”と言い放った虎杖。

 

かつて真人にも祓うの間違いだろと言われましたが、今回は何度も●すと繰り返しました。

 

「意味も理由もいらない、錆びつくまで”呪い”を●し続ける」と今回宣言した虎杖。

 

漫画のキャラクターは、信念を持ち合わせてそれに従って行動した時に初めてその存在が確立されるものと考えている私にとっては、ここで初めて虎杖が”呪術師”と確立されたと感じました。

 

良いか悪いかとは別として。理由はいらないけど呪いは●し続ける(”祓う”ではない)、という発言には少し違和感がありますが、仲間達の死を通して、東堂さんの説教を通してたどり着いた彼なりの答えなんでしょう。

 

今後の対呪霊戦に期待です。

 

偽夏油の正体

はい、無傷で出て来やがりました偽夏油さん。

 

冥冥さんと戦ったはずですが、彼女も「殺されそうになった」と発言していることから、偽夏油さんが難なく勝利したことが予想されます。

 

五条先生が封印された獄門彊ももう持っていかれちゃったのかな…

 

五条先生がいない現在、作中最強と思われるキャラクターが、いよいよ虎杖と対峙します。

 

まあ当然ながら虎杖はもう戦える状態ではないので、ここから激しくどんぱちはやらなそう。

 

「これからの世界の話をーー」

 

何の話ですか…????

 

そう、ここまで偽夏油さんの目的は明らかにされていないんですよね。

 

漏瑚は宿儺の復活、真人は虎杖の殺害。一方で偽夏油さんは、最強の五条先生の封印を目標としていた節があるのですが、これ自体は目的ではなさそうなんですよね。

 

 漏瑚や真人とはスケールが違うというか、もっと俯瞰しているというか。

 

次巻ではその野望が明らかになるのかな?渋谷事変編が何をもって完結するのかも気になります。

 

あぁ…週刊誌で追いつきたい…

 

また2、3ヶ月我慢しないといけないのか…

 

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