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【おお振り】元高校球児の135話ネタバレ感想【アフタヌーン2017年10月号】

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前回まであらすじ

 4市大会硬式高校野球部門

決勝トーナメント1回戦 崎玉vs西浦

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1回表

西浦の投手・三橋、ナックルカーブ好調?三者凡退に抑える

 

1回裏

崎玉の投手・市原、こちらもスクリューが好調で三者凡退に抑える。


2回表

初得点はやはりこの男。三橋の渾身のストレートを崎玉4番・佐倉が軽々とホームラン。その後も後続が連打し1点追加。

 

2回裏

西浦4番・花井からという好打順も、ファーストゴロ…。しかし5番の田島が相手の変化球をうまく捉え二塁打!その後盗塁し、1死3塁という好機を作る。

 

そして打者は6番・技巧派の栄口へというところで次回へーー

 

前回の感想記事はこちら


135話の流れ

西浦、1死3塁の好機をモノにできるか、打者はバントの名手・栄口くんからでございます。

 

 

その栄口くんはなんと堂々とバントの構え。これには崎玉の投手・市原くんも少々警戒気味…

 

 

市原

(バントの構えからスクイズするか?)

(ファースト前に出してんのに?)

 

佐倉

(0−1です)※ノーボールワンストライクの意

(次ストライクならスクイズはもうしにくくなる)

(次の球できます!)※スクイズしてくるの意

 

市原

(はずすの?)

(ここはないんじゃないかな〜〜)

 

 

女房役の佐倉くんはこのカウントで西浦が勝負してくると読んでいますが、市原くんはそう思ってない模様。

 

 

そんな彼が投じた勝負の一球、大きく外しますが栄口くんはバッドを引きました。このカウントではスクイズはしないようです。

 

 

カウント

B●

S●

O●

 

 

これはスクイズなしか?とは言え佐倉くんは、前回の西浦戦を思い出し、やはりここで勝負してくると読んでいます。

 

佐倉

(西浦はリードしてる1回裏で4番にスクイズさせたんだ)

 

原作9巻・夏大会の三回戦の時の話ですね。花井くんがスクイズを決めたけど田島くんに「満足してんなよ」と一喝されていました。懐かしい…

 

佐倉

(この人(栄口)は桐青投手のウエストボールを転がしてるし)

(ビハインドの展開でやってくる!と思う)

 

あくまで西浦の狙いはスクイズによる得点であると強気の佐倉くん。もう一度大きくボールになる球を要求しますが、ここでもスクイズはなし。

 

 

カウント

B●●

S●

O●

 

 

これもモモカンの作戦か、バッディングカウントをうまく作りました。今度はストライクを投じるバッテリーでしたが、ここもバッドを引く栄口くん。

 

 

カウント

B●●

S●●

O●

 

 

さあ追い込んだ崎玉バッテリー。栄口くんはバントの構えを止め、ヒッティングの構えに戻します。

 

 

佐倉

(2ストライクからスクイズはないか?)

(こっちはもう1つボール球に余裕がある)

(勝負っす)

 

市原

(高めのストレート?)

(上がったとしてもノーバンでとるのはムリだろ)

(もし仕掛けられて当てられたらほぼ決まっちゃうぞ)

 

佐倉

(あ ダメすか?)

(じゃあウエスト?)

 

 

ここは息が合わない崎玉バッテリー。最終的に要求したのは…

 

 

佐倉

(スクリュー?)

 

市原

(そ 打つのも当てるのも難しい)

(決め球ってのは)

(こういうときに使える球ーー)

 

 

と、市原くんが投球モーションに入る中、すかさず猛ダッシュしたのは3塁ランナーの田島くん!西浦はここで勝負をかけてきました。

 

 

栄口

(スクリュー!)

(当てる!)

(だけ!)

 

 

うまく勢いを殺した打球は力なく投手の前へ。田島くんが悠々とホームインするなか、佐倉くんは1塁アウトを指示します。

 

 

これが西浦初得点。応援席の西浦ママ軍団がきゃーと黄色い(?)声援を送ります。ここで佐倉くんはすかさずタイムを取りマウンドへ、市原くんへの第一声は…

 

 

佐倉

(すんません!)

 

 

深々と頭を下げての謝罪でした。じとっとした目の市原くんでしたが、

 

 

市原

(こういう点の取られ方ならいんだよ)

(俺は俺のいい球投げてそれを当てられたんだからさ)

(俺より向こうのがうまかったってことだろ)

 

佐倉

(そ そすか)

 

市原

(そっすそっす)

(その調子でいーよ)

 

 

あくまでポジティブな上級生でした。市原くんが頭の中で1死三塁を作った時点で負けと反省する中、右翼手の1年生・石浪くんはより冷静かつ論理的な視点で試合を俯瞰していました。

 

 

石浪

(ここで1点取る確率が高いのがスクイズなら)

(西浦は1死のうちに勝負する必要があったけど)

(うちは必ずしも6番(栄口)と勝負しなくてもよかった)

 

 

そんな間に7番・水谷くんは空振り…

 

 

石浪

(向こうはストライクのくるカウントになるのを待ってた)

(2−2からまんまとストライクを放っちまったうちの読み負けだ)

(オレだったら…)

 

 

そんな間に7番・水谷くんは三振…

 

 

石浪

(6番にはウエストしつづけて歩かせ7番と勝負)

(それならゲッツーも狙える)

(まあ7番が打てば2点入るけどな)

 

(勝ちたい気持ちの強い試合ほど勉強になるもんはない)

(学べるぞ大地!)

 

この子何者…こんな1年生怖い…(笑)

 

 

と監督目線の謎の解説を入れた石浪くんでしたが、攻守は交代。試合は3回に進み西浦の守備へ。

 

 

この回の三橋くんは持ち前の安定感を発揮し、1番を2ゴロ、2番を3ゴロ、3番を中飛と上位打線を見事に打ち取ります。

 

 

ならば反撃か、とはうまくいかずその裏の西浦の攻撃も凡打、8番阿部くんは左飛、9番三橋くんは3ゴロ、1番泉くんは右飛で終わってしまいます。

 

 

そしてそして4回、怪物佐倉くんとの2回目の対戦。ここから再び読み合いが始まります。

 

 

阿部

(前の打席、佐倉は完全にまっすぐを待ってた)

(今回もそうなのかどうか)

 

三橋

(まっすぐを一球目から)

(ボールに)

(だ)

 

(佐倉くんには決め球としては使えないから)

(これは)

(見せ球)

 

 

投じた一球目はボール気味のまっすぐ。これには佐倉くんも手が出ますがさすがに遠い、ファールになります。

 

 

三橋

(もうけ!)

 

阿部

(もう一つファウルを打たす)

 

再度要求したのはまっすぐ。

 

三橋

(を)

(内低め)

 

このボールに思わず手が出かかる佐倉くんですが、なんとかバッドを止めます、が、判定はハーフスイングのストライク。怪物をなんなく追い込んだ西浦バッテリー。

 

 

阿部

(まっすぐなら手ェ出すわけ?)

(でも3球続けんのはイヤだな)

 

三橋

(カーブ)

(タイミングずらすのが目的)

 

 

ああ、まっすぐ狙いの佐倉くんはこれ振っちゃうなあーーという読者の考えをよそに、ネクストサークルの石波くんが急に大声を出します。

 

 

石波

「ストレートはもう打っただろ!!」

 

これには佐倉くんも何か思うところがあったのか、はっとした表情を見せます。体が開かないようにぐぐっと堪え、溜めに入る佐倉くん。

 

阿部

(やばいっ)

 

次の瞬間、快音を残した打球は右中間を抜けていきこれが2ベース!やはりこの男は別格か、崎玉がチャンスを作り、好打者・石波くんに続くところで次回へーー

 

ここまでのスコア

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感想

栄口くんスクイズ成功!こういう読み合いはやはりモモカンが一枚上手ですね。てっきり強行でくるかと思いましたが…

 

そして相変わらずちぐはぐな崎玉バッテリーですが、市原くんが良い感じに後輩を引っ張ってくれる描写が個人的にGoodです!

 

スクイズを決められたときも、後に決められた要因を自分で考え込んでいましたが、佐倉くんには「その調子でいーよ」とフォローしてました。アニキかっこいいっす。

 

試合に焦点を当てると、西浦はちょっと押されてますね…打順が2巡目に入りかけていますが、未だに市原くんの球を捉えているのが田島くんだけです。

 

早い回で点を返していきたいところですが、果たして…個人的には再び花井くんにスポットが当たって欲しいですが、振れてないからなあ…(笑)

 

一方の崎玉、相変わらずの佐倉くん確変状態。今年リアル甲子園を熱狂させた広陵高校の中村選手を彷彿させる打撃センスっぷりです。キャッチャーだし。

 

さてさて、ノーアウトで続く打者は意識高い系1年生・石浪くんでございます。まだ彼のノリについていけてないのですが、たぶんうまく打たれちゃうのかなあと…

 

西浦はこの2人にやりたい放題されてるから、そろそろ抑えないとずるずると失点しそうですね…

 

こっちも花井・田島コンビが機能すれば…!そんな展開に期待しております。

 

そいではまた次回!