こんばんは。
ごだいです。
読書の秋です。
12月間近ですが読書の秋です。
そんな秋の夜長、最近私がよく読んでいるの書籍は、人間の「集中力」に焦点を当てたものでございます。
これがどれも面白くて、最近は「集中力」に関連しそうな書籍を本屋で見つけては買い、さらに見つけては買い…を繰り返しておりました。
何故そんなに「集中力」に関する書籍ばかり読むのか。
別にニュータイプに目覚めたいとか、ファンネルをぶっ放したいという訳ではないのですが、恥ずかしながら、私は小さい頃からじっとしているのが苦手なタイプで、
社会人になってからはより顕著に、1つのことに没頭できなくなったというか、何をしていてもふと違うことを考えることが多くなってしまったのです。
仕事で机に向かっていても、ふいに晩御飯のことを考えることもしばしば。酷い時はお偉いさんとの会議中に安野希世乃さんの「ロケットビート」サビが頭の中に流れます。
いやあれマジで神曲よ。
ね?ブログの記事を買いててもこの話の脱線っぷりなんですよ。
という感じで諸々思い当たるところがあり、これは自分の集中力が落ちているのでは…?と考えたことがきっかけです。皆さんもお心当たりがあるのではないでしょうか。
これの原因ついては、面白い程にどの書籍でも共通の内容が書かれていました。
スマホの普及ですってよ。
インターネットの普及に続き、モバイル端末が爆発的に普及したことによって、誰もが難なくインターネットに接続し、様々な情報を入手することができる様になりました。
我々は気がつけばTwitterの画面をスクロールし、暇あればニュースサイトを見て、ものすごいスピードで自分の脳に様々な情報をインプットしていきます。
これがね、よくないらしいです。
要は情報の入れ物である我々の脳が、スマホから得られる情報量に、まためまぐるしく切り替わる情報の種類に、処理が追いついていかないらしい。
加えて、スマホの着信通知。
LINEが来た、Twitterでリプが来たーーこの一瞬の電子音が、我々の集中力をぶった切ってしまうんですって。
とある書籍に書かれていた研究内容では、このスマホの普及によって、人間の集中力は十数年前より遥かに劣ってしまったとのことです。金魚以下らしいですよ。
という他人の知識を我が物で語ってしまう私が、「集中力」関わる内容として特に面白かった思った書籍はこれです。
樺沢紫苑氏の名著、 「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」 です。この方の書籍はどれも面白いのですが、実用性の面を考えてもこれは特に面白かった。
なんなら久々に人生感がアップデートされたかも、と言えるほど自分への影響力が高かったです。
本書の概要はいたってシンプルで、仕事の生産性を上げるためにはどんな習慣を身につけるべきか、という主題を軸に、その方法を精神医学や脳科学による根拠と紐付けながら解説していくものです。
私たちサラリーマンが1日で働く時間は7〜8時間+残業時間です。
その間私たちの脳はずーーーっと元気に働いているのかというとそうではなく、実は脳がフルパワーで情報処理できる時間は限られているそうです。そりゃそうか。
働く時間に対し、脳が最大のパフォーマンスを発揮できる時間は限られている。これが本書のキモになる訳ですが、じゃあどうするのかというと、樺沢氏は以下の様なアプローチを取ることをおすすめしてくれます。
①本当に集中して取り組むべきことは脳が最大のパフォーマンスを発揮できる時間帯にやってしまいましょう
②適宜脳に休息を与えれば1日中でも安定してパフォーマンスを発揮できまっせ
①については、「脳のゴールデンタイム」と銘打つ程で、起床後2〜3時間が最も脳がクリアな状態で高いパフォーマンスを発揮できる時間帯だそうです。
まあ、朝起きたばかりの気分も頭もさっぱりした状態と、日中の業務で疲弊した終業後の状態で、どちらが集中してものごとに取り組みやすいかと言われれば比べるまでもないのですが、脳科学による根拠があるとより納得できました。
Azure Administrator アソシエイトの勉強をしていて、自分のDNS周りの知識がふわっふわなことが分かった。新人の時からDNSサーバを何回も構築してるのに、「なんとなく」で乗り越えてきたことが露呈された…初心に返って普遍的なインフラ知識を勉強しなおそう(宣言)
— ごだい@大道寺トイズで働きたい (@godai_mako) 2019年11月18日
とほざいている様に、私は今特定の分野について勉強中なのですが、この本を読んでからは仕事を終えてからの勉強はやめました。
その代わりに、毎日23時前には必ず就寝する様にして、6時に起床、そして出勤の準備を始める7時までの1時間を、必ず勉強に充てる様にしました。プラシーボ効果もさることながら、毎日集中しながら勉強できる様になった気がします。
前述した内容は大したことのないケースなのですが、本書では何故起床後の2時間がゴールデンタイムとされているのか、脳内物質等の科学的根拠を引き合いに出してしっかり説明してくれています。
これに加え、他にも寝る前の「記憶のゴールデンタイム」や、集中力が高まるタイムサイクル等、1日のタイムマネジメントにおいて目から鱗の情報が多々紹介されていました。うまく活用していきたいです。
②適宜脳に休息を与えれば…については、脳を緊張させたままでは集中力が格段に落ちること、仮眠や運動によるリフレッシュ効果、雑念の排除方法等を、こちらも科学的根拠に基づいて解説してくれます。
特に私が解消したかった集中力の問題については、こちらの雑念の排除方法が参考になりました。一部トピックのみ引用します。
雑念排除法
・気になることはすべて書く
・集中空間での缶詰仕事術
・通信による雑念
私は主に上記の「気になることはすべて書く」を活用しています。
セキュリティポリシーの企画や検討、システムリプレイスにおけるハードの設計、会議のアジェンダ確認、帰ったら何食べよう、ロケットビート、etc…
上記の内容は今職場にいたら何しよう…と一瞬考えて頭に浮かんだものですが、業務中はこれに加え「急ぎで〜やって!」というゴミの様な緊急クエストが入るので、考えていたアイディアが薄れてしまうが度々ありました。
そんでもって私は設計等も頭の中だけで考えることが多かったため、これを機に頭の中のものを、頭の外に追いやる様にしました。
メモですメモ。
ちょっとでも考えに詰まったらすぐ書く。走り書き殴り書き。
字汚ったな。
自分さえわかればいいやのテンションでとりあえず頭の外に出します。たまに自分でも読めない字を書いてしまうんですけどね。
これはかなりいい。
一回書いてしまえば突発的に別のタスクが発生しても、別の時間があるときに考えられるし、何より頭の中を整理できる分、集中して取り組める様になった気がします。
なんでもっと早くからできなかったのだろう…
という感じで、本書に書かれている内容の一部紹介と私の活用状況でした。私の様に集中力を高めたい!という人にはぜひオススメしたい1冊です。