ごだいぶろぐ 絶対大丈夫じゃないSEのぼやき

頭が封印解除しているシステムエンジニアのブログです。カードキャプターさくら クリアカード編の感想記事を定期更新中

【まさかの続編】ほえええ!? 久々に再会した小狼君が結構パワー系だったよぉ!!編 第2話

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クリアカード編の二次創作。原作とはちょっぴり成長のベクトルが異なった小狼くんの登場により、超進化(?)した友枝町を書きなぐっていきます。苦手な人はご遠慮下さいまし。

 

▼前回

 

 

 

「やってくれますね、次期当主様…

 

まさか現当主だけではなく、現存する最強の魔術師の1人も日本に連れて来てしまうとは…」

 

 

懐中時計を握る青年の手に力がこもる。

 

それは彼が予め想定していたシナリオが、今では大きくかけ離れた状況になりつつあることを意味していた。

 

 

ユナ・D・海渡は魔術師の中でも稀有な存在であった。

 

所属している魔法協会の中でも屈指の力を持っていながら、その力を率先して使おうとすることもなく、

 

上層部から与えられたタスクを、ただ機械的にこなしていった。

 

あまりに無気力で何を考えているのかも分からない。

 

だがあまりにも強く、同世代の魔術師においてその右に出るものは存在しない。

 

これは協会の人間が彼を遠巻きに扱う十分な理由となった。

 

そんな彼が、協会内で初めて自分の意思で取り組んだ任務があった。

 

『真っ白な本』

 

特定の魔法具に、この世のあらゆる魔術を取り組む計画の総称である。

 

魔法具となる幼い少女に世界中を渡り歩かせて魔術を収集する、その同行役もとい監視役に、海渡は自ら立候補した。

 

これはただの任務。

その少女に対して同情などする訳でもない。

 

しかし間もなくして、彼はその少女を協会の監視下から連れ出す。

 

初めて自分の意思で決めたことを貫き通すために。

 

 

海渡
「柊沢エリオル氏。遠方にさえいてくれれば、こちらへの干渉を防ぐ術はいくらでも考えられるのですが…

 

まるでこちらの考えを見透かしているかの様です。」

 

 


「それで、次期最強ポストの貴方はどうするつもりなのかしら。」

 

テーブルの上からうさぎのぬいぐるみ…否、れっきとした彼の”共犯者”であるモモが訪ねてきた。

 

海渡は何食わぬ顔でミニチュアサイズのティーカップに紅茶を注ぎ、モモの前に静かに置いた。

 

海渡

「茶化さないで下さいよ。

 

とにかく彼女には…さくらさんには秋穂さんのために魔法を作っていただかなくてはありません。」

 

 

モモ

「禁忌の魔法とやらのため…?」

 

 

海渡

「ええ。ある程度の時間であれば私でも戻せますが、時の終端には限度があります。」

 

 

静かにアンティークチェアに腰をかけ、手元の懐中時計に目を向けながら続ける。

 

 

海渡
「秋穂さんを魔法……あの人達にモノ扱いされる前に戻すには、さすがにいくら魔力があっても難しいです。

 

さくらさんには、この世界を丸ごと創り変えていただきます」

 

 

モモ
「過去や未来そのものの改変…まるでSF映画ね。

 

クロウ・リードでもドン引きしそうな脚本だわ。」

 

 

海渡
「実現する力を持っていても彼はしないでしょうね。

 

協会の人間と違って、彼は自然の成り行きを重んじる人のようでしたから。

 

それに私たちは魔法を使えるんです。

 

SF映画、夢があって素敵じゃないですか。」

 

 

モモ
「貴方…いつも目が笑っていないのよ…というか

 

 

 

 

 

 

向こうの陣営にそれほどの逸材達が揃っているのなら、無理に争わなくてもいいんじゃない?」

 

 

一瞬2人の間の時が停止した。

 

海渡の魔法ではない。

 

 

海渡

「…え?」

 

 

モモ

「だから、向こうの最強少女御一行様にお願いするのよ。

 

きちんとこちらの事情を話して、解決の糸口を一緒に模索していくの。

 

計画を聞いたときから思っていたけど、貴方の考えちょっと血生臭いわよ。」

 


海渡

「……


貴方は天才ですか?」

 

 

モモ

「貴方は時々アレよね。頭は良いのに。」

 


こうして海渡の計画は大きく修正された。

 

  

——————————————————

 

 

一方の最強少女こと木之本桜は、既に独自のカードを作り出していた。

 

まるでさくらカードを模したかの様なデザイン、特性、当初はそのすべてに困惑していたものの、

 

自分の魔力が暴走気味であることを小狼から事前に聞いていたことと、

 

エリオルもカードの封印(固着)に大きく協力してくれたことが、彼女をそれほど動揺させずに済んでいた。

 

時計の針は進み、青葉が茂る頃。

 

さくらと小狼は植物園に来ていた。

 

さくらの父・藤隆は職場でもらった入園チケットを2枚、さくらとその”仲良しさん”に譲ってくれたのだった。

 

仲良しさんというフレーズに思わず赤面する2人。

 

園内の広場に入るなり、早速ピクニック用のシートを広げる。

 

意気揚々と二段重ねの弁当箱を開けるさくら。

 


小狼
「すごいな。作るの大変だったろう。」

 

 

またもや赤面しながら、ぷるぷると顔を横に振るさくら。


自分の作った料理を褒めてくれることは勿論、改めて2人きりでデートできることに喜びを隠せなかった。

 

小狼の箸は進む。

 

 

小狼
「うまい!」

 

 

さくら
「良かった…」

 

 

小狼
「これは俺も負けていられないな!」

 

 

さくら
「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

さくら
「……え?」

 


小指辺りにピリッとした痛みが走った。

 

小狼は自分のカバンから、小分けにしたタッパーを幾つか取り出した。

 

 

さくら
「こ、これはなに…?」

 

 

小狼
「ああ、サラダチキンだ。


鶏胸肉を近所のスーパーで10kgくらい買って来て作ったんだ。

 

低温調理することで胸肉特有のパサつきを軽減できる。

 

低カロリーで高タンパク質。筋肉の成長を促すにはうってつけだ。」

 

 

さくら
「そ、そうなんだ」


「あ、こっちはお野菜かな?」

 

 

小狼
「ああ、ブロッコリーを茹でたものだ。」


「野菜の中ではタンパク質が多く、ビタミンB1とビタミンB6、ビタミンCが豊富なんだ。

 

筋肉の成長を促すにはうってつけだ。」

 

 

さくら
「そ、そうなんだ」

「あ、こっちのおにぎりね!お父さんに教えてもらって綺麗に握れたんだよ!」

 

 

小狼
「すまない、今日はオフだから炭水化物の摂取は控えているんだ…」

 

 

さくら
「そ、そっか…」

 


筋トレブーム

 

その名の通り筋力トレーニングを通じて己の肉体を磨きあげることが、この友枝町の男どもの間でも大流行していた。

 

筋力の鍛錬こそ魂の研磨。

 

筋トレ中に分泌される男性ホルモンの一種・テストステロンは活力を漲らせ、


快楽、多幸感、そしてやる気の源となるドーパミンの産生を促す作用もある。


日本の経営層のみならず、今や世界の成功者が誰もが取り組む筋力トレーニング。


ライフスタイルやビジネスに深く浸透したまさに今、友枝町は「筋トレ2.0」の時代に突入していた。

 

 

ただ、この筋力トレーニングにも弱点があった。

 

 

さくら
(な、なんか胸の辺りがモヤモヤする様な…)

 

 

そう筋トレは、女子に敬遠されがち…!


特に筋トレに関する知識の披露は独りよがり…!!

 

まさに独り相撲。

 

不用意な筋トレアピールは、恋愛の千秋楽を迎えかねない。

 

 

さくら

(小狼くん…やっぱり少し変わったなぁ…


考え方とか話し方も大人っぽくなったと思うんだけど、なんか見た目もたくましくなった様な…

 

今日もノースリーブで寒くないのかな…


そういえば、この前新しいカードが出たとき、剣も使わずに腕力だけで押さえ込んじゃったし…

 

私も見習わなきゃ…!)

 

身近な人間の急激な成長を感じ取るさくら。


が、その穏やかな時間もまたもや1枚のカードによって砕かれる。


突如発生した螺旋状の突風に。

 

 

↓ 続きっぽいもの。