★原作過去記事はこちらから!
★最新14巻発売中!
クリアカード編第77話の流れ
感想動画
感想&今後の考察
っぱシールド最強よね
前回のラストシーンで降り注いだ光の矢。
その正体はエリオルくん曰く、やはり魔法協会によるものでした。
何やら月の魔法を破ったものを自動的に判別し、無差別に攻撃する術であり、当の協会の人間たちは関与していないらしいです。
そもそも契約を破ったら異形の姿に変えられるし、中からは脱出ができないし、仮に第三者による手引きがあって脱出ができても光の矢で追撃されてしまう。
戦慄せよ魔法関係者の諸君、これが "Dの封印" だ。
まあ正直、「なんて恐ろしい封印術なんだ…」というよりかは、「協会の人間ってマジで人の心とかないんか」というのが感想でございやした。
さてさて、そんな物騒な術がさくらちゃん&小狼くんに襲い掛かる訳ですが、そこは百戦錬磨のカードキャプター。
さくらカードの「THE SHIELD (盾)」を繰り出し、攻撃を防ぐことを試みます。
これ、当ブログで100万回ぐらい書いていることなのですが、
クリアカード編でさくらちゃんがクロウカード・さくらカードを使うのクッソエモエモのエモンガちゃんじゃないですか?
ずーっとさくらカードたちと離れ離れでさ、小狼くんちに遠征していたカードさんたちでさ、それでもしばらくはクリアカード中心に使っていてさ、
最終決戦の土壇場で使うのが "さくらカード" ですよ。
しかもデカい!
フォルムも変わっていてバトル漫画っぽくなっている!
そんなクリアカード編における「THE SHIELD (盾)」ですが、少しだけ余談をば。
私はクロウカード編において「THE SHIELD (盾)」のエピソードが一番好きなんですよ!
きゃっ!言っちゃった!←
あれはアニメも原作もどちらも良き。
大豪邸・大道寺家に行く様子や、この親にしてこの子ありと言わんばかりの大道寺園美さんの登場や、
知世ちゃんの大切なものが明かされる内容がもうたまらなく大好きなのです。
想いを秘めることの尊さ、そしてそれが誰にも知られることなく本人と読者にのみ共有される切なさが、私の心に刺さりまくりました。
おっとこれ以上は言えないぜ。
知世ちゃんの大切なものが何かは、君の目で確かめてくれ! (Vジャンプ並感)
カードキャプターさくらに出てくるカードってさ、そりゃもうたくさん種類があって、効力も様々だけど、
"大切なものを守る" という防御の性質をもつこのカードは、さくらちゃんにピッタリじゃないですかね。
勿論、攻撃の性質をもつカードたちもどれもカッコ良くて素敵なのだけども、
個人的には「THE SHIELD (盾)」のカードこそ、さくらちゃんの優しく他人想いな性格を象徴するカードなんじゃないかなあと、長年思い続けていたりします。
まあそんなシールドでしたが、魔法協会による光の矢にはあっさりと避けられてしまいました(´;ω;`)
桃矢「WRYYY」
『時よ止まれ』
そう呟いてさくらちゃんたちの窮地を救ったのは他でもない、兄の桃矢くんでした。
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!
桃矢さん、あんたチートすぎまっせ。
確かに第64話で既にお披露目済みですけども!
ケロちゃんとスッピーも前と全く同じリアクションしてますけども!
やっぱりチートですよ。
「おれ最近ちょっと出来る事があって…」じゃねえよ!
ペン回しできる様になったぐらいのテンションで言うんじゃない。
しかも正妻の魔法と一緒に使ったらバフがかかって止められる時間が延びるとか。
DIO様もびっくり、まさに「我が止まった時の世界に入門してくるとは」でした。
ちなみに桃矢くんご本人いわく、「チートじゃねえ めっちゃ練習したし」とのことです。
ほなチートやないかぁ…(ミルクボーイ)
もはや人ならざる力をペン回し感覚で使う彼ですが、学業とアルバイトを両立したうえでその力を使いこなそうとする彼の真面目さには脱帽です。
顔良し、スタイル良し、頭良し、異質な力良しの CLAMP 作品界の大谷翔平でございますが、もはや彼に足りないものは何なのでしょうか。
愛想かな。
てか今更だけど、桃矢兄ちゃんって藤隆さんの扶養から外れてるよね。余裕でアルバイト年収が103万円超えていると思うんだ…。
そして正妻・雪兎さんの前にしゃしゃり出てくる観月先生きゃわ。
私だって元カレのサポートできますからアピールしたかったのきゃわわ。
このバフ効果によって桃矢くんが止めていられる時間も伸びちゃいます。
しかも止めていられる対象も限定できます。
いやチートやないかい!(ミルクボーイ)
時の魔法はそのリスクが懸念されている世界でございましたが、改めて彼の身体への影響はないのかも心配になった77話でございました。
いいから出てこい黒い竜
絶対に月から出たくない竜 VS よく分からないけど友人のために竜を月から出したい女子中学生。
頼もしい仲間たちの尽力によって事なきを得たさくらちゃんですが、未だ目の前の腰の重い竜を動かすには至りません。
確信はないものの、この竜が秋穂ちゃんと強いつながりを持っていることだけは把握している様子。
ここは勝負師・木之本桜。
全く外に出ようとしない竜に対し、なんと誇り高い守護者たちをタクシー代わりに利用し、当人である木之本秋穂を召喚するという奇策に出ます。
ある程度この予想ができた展開とはいえ、計画の立案から迷いなく行動を即決する彼女の姿からは、もはや中学一年生という肩書が感じられません。
現場でPDCAを回しながらイレギュラーにも冷静に対処するその姿は、まさに歴戦のプロジェクトマネージャーの様でした。
他人に守られる存在から、積極的に自分の持ちうるリソースを駆使して他人を守ることができる人材へ。
表情を大きく変化させることなく、常に冷静で毅然とした態度。
そして無力感に苛まれる恋人に、笑顔でフォローを入れる気遣い。
この土壇場の局面を支配する今の彼女こそ、CLAMP 先生たちが見せたかった成長した木之本桜なのでしょうか。
頼もしくてかっこいい。
けれど、どこか寂しい。
大人びて我々から離れていくさくらちゃんに少し、そんな切なさを覚えてしまった夜でございました。
あんなに目をぐるぐるにしていたさくらちゃんが、本当に、大人になったなあ…
秋穂ちゃんの本当の幸せとは
ようやく、嗚呼、ようやく再開できた2人。
先般より、魔法という普通の人間から外れた力が渦巻く界隈に身を投じた秋穂ちゃんですが、
日常生活からのギャップにも一切困惑することなく、この度黒い竜と対峙しました。
この辺りの落ち着きぶりは、さすが柔軟性のある中学一年生というか、普段から物語の本をたくさん読んでいる秋穂ちゃんらしいなとも思いました。
その一方で、竜を一目見た時から溢れてくるものがありました。
周囲の大人の勝手な都合や想いによってここまで散々振り回されてきた秋穂ちゃん。
それは遂には別の世界線で勝手に他人との家族関係を結ばれ、自分の最愛の人物まで記憶から消されるという、
いざ文字列に起こすととんでもない「大人の身勝手」を押し付けられてきた彼女ですが、
そんな経緯とは無関係に溢れだした涙は、最愛の人を想うという純粋なものだったかと思います。
心なしか黒い竜の眼も、潤んでいる様に見えました。
いやお前は泣くな…と一読者である私の心の中はそれはもうぐっちゃぐちゃなのですが、
本当に彼女のことを大切に想っているのであれば、そろそろいい加減に、彼女と真摯に向き合って欲しいところです。
そして一方的に自己満足を押し付けれた秋穂ちゃんに、しっかりとお詫びして欲しい。
特定の信仰においては自己犠牲とは愛、尊いものとされておりますが、愛情を構築する関係においては必ずしもそれが当てはまらないことを理解して欲しい。
かつて秋穂ちゃんに手を伸ばしかけたその自分の気持ちと、しっかり向き合って欲しい。
そんな悶々とした思いがより一層深まって爆発寸前となった第77話でございました。
さてさて最後のシーンでは秋穂ちゃんから逃走するように月から出たように見えましたが、この真相やいかに。
月の中はさくらちゃんでさえ頭痛を覚えるほどの魔力が渦巻いているので、
もしかして身体の弱い秋穂ちゃんを気遣って外に出たのかもしれません。
その一方で、やはり秋穂ちゃんと真正面から対話することを避けての行動だったのかもしれません。
とはいえ秋穂ちゃんが出てきた以上、チェスでいう "チェック" がかかっている状態なので、終局は近いかと思います。
あ、あれ…
海渡さん、どうやって竜から人間に戻るんだ…?
"Dの封印" による契約が不履行になってしまったことによる竜化。
あっさり戻ってしまっては何のための縛りだったのだということにもなりかねませんが、
果たしてどのようにして人間に戻るのでしょうか。
何か、何か未回収の伏線はないのか!?
思いつきではやはりさくらちゃんのクリアカードですが、ノーリスクで人間に戻るのもちょっとご都合主義っぽい気もします。
とはいえ 『CHOICE -選択- 』のカードで、さくらちゃんたちとは家族関係でなくなることを条件に海渡さんを人間に戻すか、それとも今のまま平穏に暮らすのか的なえっぐい要素をぶっ込んでくるのか。
後者はもう読者の身体がもちませんね、私なら爆散します。
とはいえとはいえ、
今の秋穂ちゃんにとっての幸せって、どんなものでしょうか?
勿論、海渡さんと再会して元の生活に戻ることであることは言うまでもないのですが、
それは木之本家との家族関係が解消されることを意味します。
秋穂ちゃんの意思、記憶が元の世界にあるまま、あるいは我々読者の様に世界を俯瞰して見ることができるのであれば、それで問題ないのでしょうが、
現在の秋穂ちゃんにとっては、さくらちゃんは大切な姉、桃矢兄ちゃんはかけがえのない兄、藤隆さんは唯一無二の父なのです。
それが今の彼女から失われるというのは、それこそ残酷な選択になるのではないでしょうか。
どこまで秋穂ちゃんは胸を痛めなくてはいけないのか。
それも仕方ないことなのかもしれませんが、海渡さんだけでなく、どうか秋穂ちゃんも幸せになって欲しいです。
なんかみんないい感じになれ!
★Twitter やっております。
お前はもう戻れない。#ccさくら #ccsakura pic.twitter.com/TnTrefQu7K
— ごだい@大道寺トイズに入社したい (@godai_mako) 2023年8月4日