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【生存戦略】インフラエンジニアが外資系企業に転職してみた所感

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こんにちは。

ごだいと申します。

 

今回はタイトルの通り、元インフラ系のエンジニアの私が、転職して外資系企業のエンジニアになって感じたことを綴っていきます。

 

今後のITキャリアにおいて外資系に興味がある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

私の経歴/スキル

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新卒で中堅規模のSIerに入社し、サーバー系のインフラエンジニアとして、一般企業の業務サーバのリプレイス等をしておりました。

 

ハードウェアからミドルウェアまでを構築することが多く、OSはWindows系が殆どでした。この辺りのスキルの定量化は難しいところですが、Windows Serverを用いて実現したいことにおいて、どの機能のどの設定項目を、どのような手順で操作すれば良いかが分かる、ぐらいのレベルです。

 

ActiveDirectoryの検証でたくさんのサーバをぶっ壊してきました。

 

前述した内容を3年程度経験し、その後はインフラエンジニアからシステム管理者へと職種が変わりました。

 

ネットワーク機器にコンソールケーブルを接続してコマンドを打ったり、PowerShellで組織内のアカウントを作成したり、クラウド製の業務サーバのデプロイやスケール管理をしておりました。

 

無駄に認証系の技術について、たくさん勉強した記憶があります…。

 

資格は特に目立ったものは持っていないのですが、これまでに以下の様なものを取得しました。

Cisco:CCNA

IPA:情報処理安全確保支援士

Microsoft:Azure Administrator Associate

AWS:Solutions Architect Associate

 

なぜ転職しようと思ったか

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一言でいえば、今後の自分のキャリアに対する恐怖があったからです。

 

前職はかなりホワイト企業で、業務量に対するお給料や、休暇の取得し易さについては一切文句がありませんでした。チームのメンバーにも恵まれ、仲良くお仕事できていたと思っています。

 

しかしながら、システム管理者になったことで、次第に技術に触れる機会が減り、上司からもマネージャーとしてのキャリアを期待されていたため、業務の内容もチームマネジメントや予算・企画の検討が中心になっていきました。

 

管理業務よろしくな。今こそ●学の柱になれ。

稟議書ばかり書きたくない…まだ技術的なことをしたいんや…

 

とはいえ自分でも、自分はマネージャー気質だと感じているため、変わりつつある業務内容について苦痛等は感じなかったのですが、それ以上に、今なお加速し続けるIT社会において、自分の技術的な成長が止まってしまうのではないかという漠然とした恐怖がありました。

 

また、組織の方針とはいえ、システム管理者になるのは年齢的にも少し早かった気もします。

 

また、サーバエンジニアだった頃によく触っていたオンプレミスの環境よりも、システム管理者の頃に触っていたクラウドの環境に、今後は深く携わっていきたいと考えていたためです。

 

もう少し具体的にいうと、システムのインフラ部分をIaaSやPaaSで設計・構築するクラウドのアーキテクトの分野です。

 

前職では主にオンプレミス環境の構築経験がありましたが、サーバ数台程度から成る小規模な環境を構築するだけでも、まずは希望するスペックのサーバの在庫があるか、販売会社へ確認する必要があります。

 

その後自社にそのサーバが届くまで数日から数週間程待ち、どでかい段ボールを運んで開梱、組み立て…等々、サーバの設定を始めるまでにもそこそこの時間や労力がかかっておりました。

 

ストレージやUPSの構築も含めると、設定開始前に筋肉痛になることも…

 

昨今はコロナ禍の影響による半導体不足が続いており、サーバ部品の納品にも時間がかかることもあります。

 

一方でクラウド環境での構築となれば、僅か数回の画面遷移、数回のマウスクリックでサーバが構築されるので、浮いた時間を設計や作業の時間に活用することができます。

 

他にも個人的にクラウドがオンプレミスより優れていると考える理由は沢山あるのですが、そんな理由で転職することを決めました。

 

なお、今この記事を読んでくれている方が期待するような、退職の際に上司と揉めるイベントは一切ありませんでした。残念。

 

今でも仲良くしていただいているので、今後何かの形で恩返ししていきたいです。

 

身体には気を付けてね。たまには遊びに来てね。

(この人めっちゃいい人やん。)

 

なぜ外資系企業を選んだのか

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転職活動しているときは、特に日系か外資系かというこだわりはありませんでした。

 

転職エージェントの話を聞いてみたり、知人が勤務している企業の説明会に参加してみたりして、自分が転職において優先事項としていることに、当てはまる企業に入社する方針でした。

 

まあ結局エージェントのサービスは利用しなかったんだけどね。ごめんね。

 

それからクラウド分野で色々調べていたところ、最近クラウドのセキュリティ製品で業績を伸ばしている外資系企業の方とカジュアル面談をするチャンスができました。

 

オンラインで1時間近くお話させていただき、その際に企業のカルチャーや掲げるミッション、そして業務内容とチームの雰囲気をお伺いしました。

 

この時点で、自分の一番興味があったアーキテクトの部分には深く関われないことが分かったのですが、自分が経験してきたシステム管理者としての知見がかなり活かせることが判明しました。

 

業務量が多いという自分に都合の悪い情報はなるべく考えない様にして、とにかくクラウド分野の技術的な要素に携われることを期待し、これからの長いキャリアの中で、エンジニアとして大きく成長していきたいという気持ちから、数日後にその企業に応募しました。

 

その後の選考過程としては、技術試験や電話面接、リーダークラスやマネージャークラスの社員との複数回の面接があったのですが、そのお話はまた別の機会にでも書こうと思います。

 

最後の面接から2日後ぐらいにオファーをいただきました。

外資系企業の雰囲気

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外資系の企業と聞いて、どの様なイメージを持ちますか?

 

私は上司が厳しい、クビになる、激務、常に英語が飛び交う…そんなイメージを持っていました(笑)

 

実際に入社してみると、イメージと異なるところがあったり、そのままイメージ通りだったりという感じでした。

 

上司はどんな感じ?

まず、私の上司にあたるマネージャーですが、とても優しい方で、他の部下からもかなり慕われていました。

 

当然ながら、自分がやるべきことをしっかりしていれば、必要以上に厳しい要求をしてきたり、理不尽に詰められる様なことは一切ありません。

 

また、優しくフランクに接してくれますが、締めるところは締めるという適度な距離感をもってくれているため、私としてもかなり業務に集中できております。

 

こんなことを勘ぐっているとは…我ながら社畜魂が極まっている…

 

クビになることはある?

仕事ができなくてクビになったという社員の話も聞いたことがありません

 

同じチームの先輩にも聞いてみましたが、今まで一度も見たことないとのことでした。

 

外資系とは言え日本の法人であるため、その辺りは労働法によってある程度は守られているのかもしれません。油断しない様にします。

 

激務なの?

業務量については、そこそこ多い方かと思います。

 

業務量の分かりやすい指標の1つとして「残業時間」が挙げられるかと思いますが、以前の職場では毎月10〜20時間程度で、今の職場ではその2〜3倍は堅いです。

 

ただ、これは自分の裁量というか、業務のスピードにも関わってくるところなので、少しでも早く終わらせることができる様に、時間の使い方を工夫したり、技術力を高めていきたいところです。当面は30時間台でキープすることを目指します。

 

お給料は高い?

さすが外資系といったところで、同年代のエンジニアと比較すると高いと思います。

 

ただ、外資系企業は日系企業と異なり退職金が出ないため、その辺りは前倒ししてお金を貰っているとも考えることができます。

 

ふるさと納税を活用しながら節税したり、積み立てNISAや企業型の確定拠出年金を利用して、老後の資産を形成していきたいと思います。

 

社員の技術力は高い?

日々周囲のメンバーとの実力差を痛感し、心を折られています。

 

自分が得意だと思っていた分野の知識でさえ、ついていけないことがあります。CCIEやCISSPのホルダーが、自分には全然知識がないとぬかしおる世界です。

 

特にTAM(テクニカルアカウントマネージャー)はバケモノ級に技術力が高いと思っていて、その知識量と深い洞察力には、会話をする度に驚かされます。

 

IT全般のファンダメンタルな知識を大方抑えているのに加え、この分野の技術力だけは絶対負けないといった自分の強みを持っている人が多い様に思えました。

 

モンスターではない、神だ!!

引用:遊戯王20巻

 

なんとか喰らい付いていきながら、色々吸収していきたいです。

 

英語はどのくらい使う?

ほぼ毎日使います。私の業務範囲では、英語の技術文書を読んだり、海外の開発部隊と連絡を取る機会が多くあります。

 

正直英語があまりできない私でも、ライティングとリーディングは文明の利器を使うことで難を逃れておりますが、会話はそうもいきません。

 

ECCジュニアに通う小学生にもボコボコにされる私にとって、2022年はスピーキングの向上が命題となりそうです…。

 

また、英語を英語のまま理解できる人とそうでない人では、獲得できる情報量に大きな差が出ると思っています。

 

海外のリファレンスを読むということ自体は、エンジニアであれば誰もが経験したことがあると思いますが、その際に文明の利器を使いすぎると、表記や意味が揺らいで、本来書き手が書きたかったことをうまく汲み取れない場合があります。

 

読み手としても、文意の解釈に時間がかかるだけならまだ良いのですが、誤った解釈をしてしまうと、それはエンジニアとして致命的なことです。

 

各社の翻訳サービスの機能が向上しているとはいえ、それに頼りきることなく、必要最低限の英語力は身につけないといけないと痛感しました。

 

今後について

英語の必要性を肌で感じたことを述べましたが、やはりエンジニアとしては、技術力を高めるていくことの方が、優先順位としては高いと考えています。

 

その上で、今の自分に足りないものとしては、「この分野だけは他の人に負けない」という武器がないと思いました。

 

面接の時にもアピールポイントが無くて少し困りました…。

 

当面は、特定の分野のファンダメンタルな要素から学習し直して、時間をかけて、最終的には自分の武器といえるくらいにまで昇華させたいです。

 

認証技術が好きなので、まずはOAuthとかSAMLとかを抑えていこうかな…

 

それではまた!

 

続きを書きました。

www.godaiblog.com