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クリアカード編第61話の流れ
感想&今後の考察
『さくらちゃん百面相』とかいう悪魔じみたコーナーから幕を開けたなかよし2022年5月号でしたが、今回の冒頭のさくらちゃんは今やお馴染み、夢の世界での会話からです。
夢の世界ってあれね、舞浜にあるテーマパーク的な話ではななくてドリーム的な方ね。
お相手も今やお馴染み、ローブを身に纏った秋穂ちゃんです。
いやもうこれ確定でしょう。
ピクシブ百科事典にも書いてあったから間違いない←
間違っていたらこのブログのドメイン消します(半ギレ)
ということで相も変わらず中学一年生とは思えない高尚かつ抽象度の高い言の葉を交わしていきます。
夢の中のさくらちゃんも、ローブの人物の正体にはうっすら勘づいているように思えました。
いつあなたと逢えるのかー
目の前の人物に問いながら、自分が着ている洋服の袖に目を落とすさくらちゃん。
その袖は、恐らく『2人のアリス』の際に着るであろう衣装。
これを着た時 逢えるのかー
決着の時が近いことを示唆するシーンですが、その時期はいつになるのか。
ローブの人物から「それは『終わりの始まり』」と不穏なことを告げられてさくらちゃんは目を覚ました。
舞台の台本を読んだままリビングで寝落ちしてしまったさくらちゃん、かわいい。
そしてブランケットを持ってくるも間に合わなかった藤隆パパ、かわいい。
こういう木之本家の何気ないシーン、大好きです。
最近は良くも悪くもメインヒロインである海渡さんのターンが多かったので、久々のさくらちゃんのほっこりシーンに和みました。
暗い幼少時代を過ごした秋穂ちゃんの対比でもあるようで、手放しに喜べないところではありますが…。
確かに秋穂ちゃんの境遇は辛く、もの悲しい内容でかわいそうなのですが、読んでいると気落ちするというか、もうこのダークな材料をごった煮した内容には若干胸焼けがしつつあります。
秋穂ちゃんと海渡さんには幸せになって欲しいと心から願う一方で、カードキャプターさくらという作品の観点で俯瞰してみると、めっちゃめちゃ違和感があります。
まだそんなこと言ってんのかこいつはと思ったでしょ?
自分でもそう思います。笑
カードキャプターさくらが好きだからなあ。
さて、藤隆パパとさくらちゃんが撫子さんの心温まるエピソードに触れている一方で、秋穂ちゃん海渡さんのターンがやってまいりました。
こちらも舞台の台本を読んでいるうちに寝落ちしてしまった様子で、クッソおしゃれなパジャマを着た海渡さんが、藤隆パパに負けずにブランケットを持ってきてくれました。
どこで売ってるんそんなパジャマ。
睡魔に負けじと頑張る秋穂嬢。
その様子をみて彼女の頭に手を伸ばす海渡さんですが、またもや ぎゅっ とその手を静止します。
毎回それやりますやん!
この伝統芸能に何が隠されているのかはまだ不明なのですが、この描写はストレートに捉えてしまっていいものでしょうか。
彼女の愛おしい姿に思わず手を伸ばすものの、随伴者として一線を越えないようにしている海渡さんのエッチ!的な解釈でおkですか?
※ 当ブログでは海渡さんの初ヒットはリーリエさん説を提唱しております
そんなくそしょうもない話はさて置き、秋穂ちゃんの話題はやや暗い方向へ。
この女子中学生、闇を抱えすぎなんですが…。
そしてページをめくると秋穂ちゃんの吹き出しが漫画版デスノートばりの長文に。
今月号も読者の心をピーラーでゆっくりと削ぎ落していく時間が始まりました。
自分の両親の写真がないことの違和感を皮切りに、両親が強力な魔力を持っている一方で、自分には『何もない』ことを話す秋穂ちゃん。
彼女の重いエピソードは続きます。
その両親は自分を護るために事故で亡くなったこと、
協会メンバーからその内容を何度も語られたこと、
そして「夢見」の力がないことについて、延々と嫌味をぐちぐちぐちぐちぐちぐち言われたこと、
協会メンバーはゴミであり、クズの煮こごりであり、うんちであるということが語られました。
これには静かに聞いていた海渡さんの拳にも思わず力が入ります。
そして珍しく感情的になる最強魔術師。
秋穂さんには魔術が使えなくとも、「あんな一族」の誰より出来ることがたくさんあると熱弁しました。
あ ん な 一 族
よう言ったであんちゃん!これには読者もスタンディングオベーション。
彼にはもっともっと自分の本音と感情をぶちまけていって欲しいものです。
そんな公衆便所のちり紙以下の協会メンバーですが、時には有益な情報をくれることもあるようで。
秋穂ちゃんが両親の情報を彼らにしつこく聞き出したところ、2人ともチョコミントが好きだったという情報をくれたとのこと。
協会メンバー「お前の両親はチョコミントが好きだったんだよ!」
ちび秋穂「^^」
いやどんな情報やねんww
お前の情報量チョコチップ並みかよww
まあ優しいおじさんもいたのね。
チョコミントは自分も好きで、両親との共通点があって嬉しいと喜ぶ秋穂ちゃんに、かつてのリーリエさんの姿を重ねる海渡さん。
実は秋穂ちゃんに魔力を書き込もうという協会メンバーの悪魔じみたアイディア、今月号にて海渡さんの発言がトリガーになってしまったのではないか、という説が浮上してしまいました。
自分を救ってくれようと親身になってくれたリーリエの愛娘、秋穂ちゃん。
彼女には何の力もないことを正直に話せば、この血生臭い因果から彼女を遠ざけることができるのではないかと、ちび海渡さんなりに気を利かせた行動を取りました。
「(秋穂には)何もありません、まるで真っ白の本の様に」
これなら協会のメンバーたちも彼女を見限るのではないか。
彼女は普通に生きていけるのではないか。
そう考えた海渡さんでしたが、想像以上に頭がエレクトリカルパレードな協会メンバーたちは、そのたぐいまれな頭脳でウルトラCをかましてきます。
協会「何もないなら書き込めるのではないか、真っ白な本のように」
海渡・読者一同「」
この一連の経緯から、海渡さんも少なからず責任を感じている様子ですが、
うーん、相手が悪すぎるというか、頭が沸いているというか、
こうなってしまっては確かにもう連れ出すぐらいでしか秋穂ちゃんを救えないよねと妙に納得してしまうところもありました。
そしてこの回想後の彼の一言、今月号で一番素敵だと思いました。
「…きっと」
「よく似ていらっしゃいますよ お母様に」
引用:なかよし2022年5月号 CCさくらクリアカード編より
他ならぬ彼が、リーリエさんと同じ時を過ごしてきた彼が言う言葉だからこそ、すごく重みがあって、秋穂ちゃんにも刺さる温かい言葉だったと思います。
散々彼の至らないところに怒りをぶつけてきた私ですが、うん、こういう気遣いはできるんだよなぁこの男…。
御覧なさい、この秋穂ちゃんの満面の笑みを。
結局女の子を笑顔にできる男が最強にかっこいい。
今月号ばかりは はなまる💮 評価ですよ海渡さん…!
そして時を同じくして、藤隆パパもさくらちゃんへ、母親である撫子さんによく似ているという言葉を贈っておりました。
最近はさくらちゃんが幸せであれば、その一方で秋穂ちゃんは…という冒頭で話したようなダークなお話が多めでしたが、
今月号の終盤では、彼女らにとってとても大切な存在である母は、自分に似ているという共通項を見出されて笑顔になるという、とっっっっっても素敵な展開がありました。
2人のアリス、もう始まらなくてよくない…?
そして申し訳程度の固着。
今回手にしたカードは、それこそとても素敵なカード。
父・藤隆をモチーフにした『慈愛/KINDNESS』と、兄・桃矢をモチーフにした『選択/CHOICE』でした。
桃矢兄ちゃんの『選択/CHOICE』は 58話の内容ですね!
かつてさくらちゃんが彼に、「本当が分からなくなったら…」と問いかけをしたことがありましたが、その際に彼は「おれは無くしたくないほうを選ぶ」と発言していました。
『慈愛/KINDNESS』は言うまでもなく、今月号の藤隆パパのような無償の愛を象徴したカードですね。
どちらも他のカードのように戦闘などで使うことはないと思っておりますが、桃矢兄ちゃんと藤隆パパのさくらちゃんを想う気持ちが、しっかりと彼女に伝わったという意味で作られたカードなのではないかと思いました。エモ。
相変わらずまとまりがない内容でしたが、今回はここまで。
次回はゴールデンウィーク前の浮かれた時期にお会いしましょー!
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